投資家なら読むべき本としても推奨される1冊、ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」を遅ればせながら読みました。
前半はインデックス投資vs個別成長銘柄のリターン検証の話が中心ですが、後半はこれから起こるであろう投資の未来について書かれており、大変興味深い内容でした。
16年程前に出版された本ですが、現在の状況を暗示しているような投資助言書です。
その未来への助言についてまとめてみました。
目次
先進国は高齢化社会に突入
今後の世界の人口動態が未来の株式に影響があるとしています。
2050年までに日本、米国、欧州の先進国では高齢化が訪れ、労働者の枯渇が進み、国の生産性にも影響をもたらすと言われています。
特に日本では高齢化と出生率の低下によって、難しい状況に早くも直面すると示唆されており、その未来は遠くないように感じます。。
では、投資家はこれまでのように先進国に投資を続けて利益を出すことができるのでしょうか?
数10年先の老後の資金を株式投資で作れるのでしょうか?
発展途上国の支え
シーゲル氏はその解決方法に世界的解決「真のニューエコノミー」を提唱しています。
中国、インドといった発展途上国が今後は世界の経済成長を支えていくことが想定され、世界中どこでもインターネットで繋がったいまや世界中のどの地域でも成長することができるようになる。
発展途上国の若者がつくり手となり、先進国の資産の買い手となるだろうと言っています。
ゆえに、高齢化を迎える先進国にはこれからも恩恵があるとされます。
恩恵を受けるためには、投資先を自国に限らず、世界中にグローバル分散投資することをすすめています。
グローバル分散投資のポートフォリオ戦略
シーゲル氏推奨の株式ポートフォリオ配分がこちら。
ワールド・インデックスファンド | 50% <内訳配分> 米国株:30% 非米国株:20% |
リターン保管戦略 | 50%(各10〜15%) <内訳配分> ◆高配当戦略 ・配当利回り上位20% ・ダウ10種、S&P10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種 ・REIT ◆グローバル戦略 ・S&Pグローバル100 ・ダウ・ジョーンズ・グローバル・タイタンズ ・多国籍企業への分散投資 ◆セクター戦略 ・石油および天然資源 ・医薬品 ・有名ブランドの生活必需品 ◆バリュー戦略 ・低PER ・生き残り上位(成長率が期待を上回る) ・バークシャ・ハザウェイ |
とにかく色々な株を買ってリスク分散しながら、リターンも狙っていく戦略ですね。
戦略ごとのおすすめ銘柄などは本の中で紹介されています。
まだこちらの本を読んだことがない方で、投資手法についてもっと詳しく知りたいという方は是非一度読んでみられると良いかもしれません。
グローバル分散投資については意識して運用していたところですが、今回本を読んで改めて未来に必要な投資手法として納得理解することができました!
以上、「株式投資の未来」のまとめでした!
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